小学4年生には自転車の安全な乗り方を指導していますが、話が難しかったり形式的な話が続くと、あくびが出たり下を向く子が増えることから、子どもたちの関心を引き付けるよう工夫しています。
先日は「見通しの悪い交差点の危険性」を知ってもらうため、小学校にあるホワイトボードやボールを借用して「見えないボールのキャッチ実験」を行いました。
最初に、ホワイトボードは見通しの悪い交差点の壁、ボールは車と説明します。
〇まず、ホワイトボードの前(飛んでくるボールが見える位置)でボールを投げると無難にキャッチ(対応)できます。
〇次に、ホワイトボードの後ろ(生徒からボールが見えない位置)でボールを投げると、ボードの端から出てきたボールをキャッチ(対応)しようとしても間に合わずボールは地面に落ちて転がります。
見学していた子供たちに「見えないボールをキャッチするにはどうしたらいいか」と質問すると、
〇おじさんがキャッチする子の手元に投げてあげる。
〇キャッチする子が、一歩前に出てボードの後ろを飛んでくるボールを確認する。
などの回答がありました。
見通しの悪い交差点で出合頭の交通事故を防ぐためには、
〇見える危険だけでなく見えない危険を想像する。
〇危険(車や歩行者との衝突)を回避するためには、安全確認が重要。
〇衝突(けがする)前に安全(車や歩行者の有無)を確認するためには一旦止まらないと無理。
参加した皆さん一人ひとりに考えてもらいながら、ルールの必要性を理解してもらえるよう心がけています。
※写真は、サムライブルーのサッカー少年と見えないボールキャッチ実験の様子。